狂えるの茶屋

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【シスの歴史 第六話】エグザ・キューンって誰なのさ

第六話、エグザ・キューンです

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エグザ・キューン(Exar Kun)

ウリックとキューンは様々な点で似ていた。どちらも自分が暗黒面への免疫を持つと信じて疑わなかったが、キューンの方がより傲慢だった。彼はヴォド=シオスク・バスのもとで学び、しだいにダークサイドの底知れぬ知識を求め始め、フリードン・ナッドを研究するためにオンダロンへ赴いた。

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エグザ・キューン。オンダロンでは歓迎できんな

──アーカ・ジェス

そうか。俺はジェダイの騎士で、自由に出入りできる。俺の研究にあんたの助けは必要ない。

──エグザ・キューン

フリードン・ナッドの墓で暗黒面の力に触れてしまったキューンは惑星コリバンの暗黒卿の谷でさらに答えを探った。

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ナッドの霊体は神殿を崩壊させてキューンを押し潰し、彼は暗黒面に身を委ねるしかなかった。瞬く間にキューンの折れた骨は再生し、力が漲った。暗黒面を受け入れるまでのキューンの叫び声は、遠く離れたデネバでクラースに対する会議を開いていたジェダイですら感じることができた。ヤヴィンⅣではキューンがシスとしての最後の訓練を完成させた。シス・ワームから自分の命を救ってくれなかったナッドの霊体を完全に滅ぼし、ナガ・サドウのマサッシたちを奴隷にしてヤヴィンⅣを支配した。

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キューンにとって、ヤヴィンを支配するだけでは不十分だった。彼はシスの暗黒卿となるためにエンプレス・テタの秘密結社クラースを攻撃した。クラースでは既に司令官サタールが殺され、その地位はウリック・ケル=ドローマによって奪われていた。キューンはすぐにウリックを見つけ、壮絶な決闘が繰り広げられた。

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そこに現れ、決闘を仲裁したのは伝説のシス、マルカ・ラグノスだった。

エグザ・キューン、お前のおかげでシスが絶えることはないだろう。お前はシスの暗黒卿に値する。

──マルカ・ラグノス

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キューンとウリックは共に銀河を破壊することを誓い、マサッシの戦士団とクラースはひとつになった。来るべきジェダイとの戦争に備え、手始めにキューンはオッサスのジェダイ図書館でオダン=ウーアを殺してホロクロンを奪い、他のジェダイを洗脳して味方につけた。その間ウリックはマンダロリアンに力を証明して同盟を結び、コルサントに攻撃を仕掛けたものの失敗に終わった。

捕らえられたウリックの処分が話し合われているその時に、元老院ビルにエグザ・キューンが乗り込んだ。

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不思議な木の杖でキューンと戦うマスター・ヴォド

これで終わりではないぞ、エグザ・キューン。我々は再び戦い、そして私はお前を打ち負かす。

──ヴォド=シオスク・バス

暗黒面の力を持ってしても、エグザ・キューンはヴォド=シオスク・バスには及ばなかった。実際かつてヴォドは木の杖1本でキューンを倒したことがあった。しかし、キューンはヴォドを倒すために開発した双刃のライトセーバーでかつてのマスターを追い詰め、斬り殺した。

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ウード・ブナーは、木に変身してキューンから古代のライトセーバーを守り続けた

ヴォドを皮切りに次々とジェダイを殺していったキューンだったが、シスの同盟など長続きするはずも無かった。実際にマンダロリアンが忠誠を誓ったのはウリックであってキューンではなかったし、クラースのアリーマものうのうとキューンに従ってくれる都合のいい駒でもなかった。

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ケイ・ケル=ドローマの最期

さらに戦争中に弟ケイを殺してしまった罪悪感から暗黒面を放棄したウリックがキューンを裏切り、彼の居場所をジェダイに教えたことで戦況はジェダイに傾いた。共和国はキューンをヤヴィンⅣに追い込み、自らの死を悟ったキューンは配下の軍の命を奪って不滅の存在となった。

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ノーミ・サンライダーに率いられたジェダイはキューンを寺院に封じ込め、戦いは共和国の勝利に終わったが、銀河は荒廃した。一連の戦争はシス大戦と呼ばれるようになる。

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ウリックの惑星レン・ヴァーでの贖罪

ウリックはその後、ヴィマ・サンライダーを訓練したのち、仲間と家族から許され贖罪を果たしてフォースとひとつになり、キューンはルーク・スカイウォーカーのオーダーとマスター・ヴォドが完全に滅ぼすまではヤヴィンに眠ることとなった。

ドロマンド・カスに逃れた真のシス皇帝がエグザ・キューンと同調していなかったのは特に興味深いことだ。

──後世の歴史家、ノスト=デュラル

→第七話に続く