狂えるの茶屋

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【シスの歴史 第八話】ダース・レヴァンって誰なのさ

前回のヴィシエイトと同様、レヴァンも長い(というか次レヴァンが出てくるまでに何百年分か挟む)ので何回かに分けます。

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ダース・レヴァン(Darth Revan)by SPIRITS96

レヴァンはその生涯で多くの偉業をなし得た。ジェダイとしてマンダロリアン戦争終結させ、シスとして皇帝に仕え、ダース・レヴァンとして新たな帝国を作りジェダイ内戦を引き起こし、霊体としてジェダイやシスと共に皇帝を滅ぼした。また永く生きれば生きただけ、さまざまな名前もあった。レヴァンレヴァンチストダース・レヴァン放蕩の騎士、あるいは虐殺者レヴァンと軽蔑されることもあった。英雄レヴァンである前に、彼の物語は初めは一人のジェダイであったことから始まった。

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評議会と対立するレヴァン

若い頃のレヴァンについて分かっていることは少ないが、クレイアによると、最初にレヴァンを訓練したのは彼女だったようだ。学ぶべき事が尽きると次々とマスターを変えて底知れぬフォースの知識を学んだ。

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ある日、マンダロリアンの戦士団(マンダロリアン・ネオ=クルセイダー)が共和国領に侵攻、マンダロリアン戦争の火蓋が切って落とされた。ジェダイ評議会は介入しない方針をとり、それに異を唱えたレヴァンと友人アレック(マラック)とその仲間たち、クレイアや後のダース・ナイアリスジェダイ評議会を無視して参戦した。

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あなたの名前はわからないが、大義は受け継ごう。マンダロリアンを一掃するまで、正義が為されるまでこのマスクは外さない

──レヴァン

レヴァンは、大量虐殺など不要だと訴えてカサス・フェットの軌道爆撃で殺されたあるマンダロリアンの意志とマスクを受け継ぎ、全てのマンダロリアンの残虐行為が裁判にかけられるまでマスクをつけ続けることを誓った。

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マンダロリアン戦争におけるレヴァンとその支持者たちは、銀河全域に知れ渡る英雄となり、しだいにジェダイ評議会の理解も深まっていった。レヴァンは正式に共和国軍に加わり、最高議長の命により軍の3分の1が彼の軍団となった。

マンダロア自身(=マンダロア・ジ・アルティメット)でさえ、レヴァンの凶暴さ、粘り強さ、そして繊細さに驚かされた。

──マンダロリアンカンデラス・オルド

レヴァンとマラックは勝利のために犠牲を無視し始め(マンダロリアン1人が死ねば共和国兵士が10人死んでいた)、冷たく計算的なリーダーシップはマンダロリアンの残忍で容赦のないそれと酷似していた。

より確実な勝利を手にするためにマラコアⅤで暗黒面を学んだ2人だったが、ジェダイの道を捨てることはなかった。

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ジュアニ

惑星タリス奪還作戦ではジュアニなどの奴隷たちを解放し、ジェダイの司令官ミートラ・サリックと共に戦った。

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やつらは我々を騙した。我々がこの戦争に勝てるはずなどなかったのだ。やつらは私と我が民を使って共和国の強さを試しただけだった。

──マンダロア・ジ・アルティメット

誰がこんなことを?

──レヴァン

...シス。

──マンダロア・ジ・アルティメット

戦争終盤、レヴァンはマンダロリアンを率いていたマンダロア・ジ・アルティメットとの決闘に臨み、激闘の末に破った。しかし、死にかけているマンダロアが語ったのは、共和国がハイパースペース大戦で根絶やしにしたはずの悪魔の民族の名前だった。

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マラコアⅤの残骸

マンダロリアンとの決戦はマラコアⅤで行われた。レヴァンとミートラ・サリックは超兵器マス・シャドウ・ジェネレーターを起動して味方の艦隊ごとマンダロリアン艦隊を惑星の地殻に衝突させ核まで破壊した。この戦いではのちのダース・ナイアリスが惨劇に絶望し、暗黒面の道を歩み始めることとなった。

生き残ったマンダロリアンは共和国の無条件降伏通告を受け入れ、戦争は終結した。

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バジリスク・ウォー・ドロイド

マンダロリアンは武器とアーマーを没収され、戦争に使われたバジリスク・ウォー・ドロイドは解体された。戦士たちは賞金稼ぎや傭兵に成り下がった。レヴァンはマラコアの荒廃を繰り返さないために暗殺用ドロイドHK-47を作成した。

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マンダロアの遺言のシスを調査するために、レヴァンとマラックは未知領域を探索し、ドロマンド・カスと再建されたシス帝国を発見した。彼らは果敢にもヴィシエイトに立ち向かったが、すぐに洗脳を受けダース・レヴァンダース・マラックとして共和国に送り返された。

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しかしすぐに皇帝の支配を解き、レヴァンはマラックのマスターとなって新たなシス帝国の樹立を宣言した。依然ヴィシエイトの脅威を理解していた2人は共和国とジェダイ・オーダーを自らの帝国に吸収して再建シス帝国との戦いに備えるためジェダイ内戦を引き起こした。レヴァンはラカタの無限帝国の遺物スター・フォージを使って無尽蔵に戦艦、戦闘機、武器を作り出した。レヴァンの戦略は、ジェダイの選別だった。無造作にジェダイを捕らえ、暗黒面に誘惑し、屈さなかった者たちは容赦なく斬り殺した。

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耐えかねたジェダイ・オーダーは、レヴァンに罠をしかけ、戦闘瞑想を得意とするバスティラ・シャン率いるジェダイの機動部隊がレヴァンの旗艦に乗り込んだ。これを好機と捉えたマラックは、レヴァンの戦艦を砲撃してシス・マスターの座を奪った。バスティラは間一髪でレヴァンを救い出し、ジェダイ評議会に連れていった。評議会はレヴァンの記憶を消去し、いち共和国兵士としての役割を与えた。

生まれ変わったレヴァンは、〈エンダー・スパイア〉の中で目を覚ました。

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共和国兵士として生まれ変わったレヴァン

〈エンダー・スパイア〉はダース・マラックの艦隊の攻撃を受けた。レヴァンは共和国司令官カース・オナシと共にバスティラを救出するためにマラックの弟子、ダース・バンドンから逃げ延び、シス領域の惑星タリスに不時着した。タリスでバスティラと合流した2人は、〈エボンホーク〉で脱出しダントゥインに向かった。

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ダントゥインに到着するエボンホーク

レヴァンが死んだと確信できるのですか?この者を再び訓練し、暗黒卿が戻って来るとしたら?

──ルーク・ラマー

レヴァンが記憶を取り戻すために寺院に行き、3つのテストをクリアしてジェダイの訓練を開始した。レヴァンがもともとシスであることを知っていた者たちは、再び暗黒面に転身することを危ぶんだ。

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かつての自分から逃げ続けることはできんぞ、レヴァン!お前はシスの暗黒卿...マスターだったのだ。だが、その地位も今や私のものだ。

──ダース・マラック

バスティラ、ミッション・ヴァオやザルバーなどの新しい仲間とともにHK-47を取り戻したレヴァンは、宿敵マラックと戦った。しかしマラックはレヴァンがもともと自分と同じシスであった事を明かし、動揺するレヴァンを横目にバスティラを捕獲した。再び出会った時、バスティラは暗黒面に堕ちていた。

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私のことを愛してるって?今言うべきじゃないでしょ。でも私もあなたを愛してる。心から...

──バスティラ・シャン

レヴァンはバスティラを説得して暗黒面から引き剥がし、愛を伝えた。彼女はそれに応え、マラックとの再戦に臨んだ。

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勝者が、銀河の運命を決めるのだ。

──ダース・マラック

マラックは拷問したジェダイからエネルギーを奪って自らの力とし、レヴァンを苦しめたが、勝てなかった。レヴァンは死にゆくマラックに暗黒面に誘ったことを謝罪し、〈エボンホーク〉に帰還した。

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レヴァンは過去のヴィシエイトとシス帝国の脅威を忘れたわけではなかった。彼はバスティラと子供を残して〈エボンホーク〉で未知領域への旅路に着いた。

──この先は本シリーズ第九話〜第十一話の後の物語です。──

 

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ダース・ナイリス(Darth Nyriss)

あんたのパートナーはどうなったんだ?マラックだったか?

私はあいつを殺した。

なぜだ?

複雑なのさ。

──スカージとレヴァン

レヴァンは皇帝の計画を止めようと画策するダース・ナイリスに捕らえられた。レヴァンはナイリスと行動を共にしていたスカージを仲間にしてナイリスを殺し、ジェダイを追放されたミートラ・サリックと合流して帝国の本拠地ドロマンド・カスへ向かった。

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スカージ(Scourge)

貴様には期待していたのだが。

──シス皇帝

我々3人を倒すことなどできん。我々は貴様より強い。

──スカージ

スカージやミートラと共に、レヴァンは王座の間に辿り着いた。この世代で最も強い者たちが集まったものの、彼らの力は皇帝には及ばなかった。

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ヴィジョンに登場したタイソンの英雄

不意にスカージの脳内にあるヴィジョンが現れた。それは若く聡明で、強力なジェダイが皇帝を倒すというものだった。その若者はレヴァンでもミートラでもなかった。スカージはその若者に賭け、不意に2人を裏切ってミートラを背後から刺し殺した。呆然とするレヴァンを、皇帝はライトニングで屈服させ、終わりなき監獄に閉じ込めた。スカージは皇帝に忠誠を近い不死の存在となり、その後の数百年で彼は"皇帝の怒り"として100名以上のジェダイを処刑し、その10倍のシスを処刑した。レヴァンはタイソンの英雄によって解放されるまで閉じ込められることとなった。

 

→第九話に続く