【シスの歴史 第五話】ウリック・ケル=ドローマって誰なのさ
第五話、ウリックのお話です。第四話から読まないとたぶん分かりません。
ウリック・ケル=ドローマ(Ulic Qel-Droma)
アリーマとサタールが設立した秘密結社クラースは暗黒面の魔術を研究するだけに留まらず、しだいに暴走してエンプレス・テタ星系を支配するまでに至った。
クラースは、大きな悪意をもってダークサイドを解き放ったようだ。
──ウリックのマスター、アーカ・ジェス
最高峰のジェダイがクラースへの対応を協議するために惑星デネバに集まった。この事を察知したクラースの司令官サタール・キートは、大量のウォー・ドロイドをデネバに派遣してジェダイの弱体化を狙ったものの、ジェダイは優れた防御策でドロイドの侵攻を食い止めた。しかしこの戦いでウリックのマスター、アーカ・ジェスが自分を守るために敵の凶弾に倒れてしまった。
俺はマスター・アーカのために...全てのジェダイのために...そして共和国のために...俺は...フォースのダークサイドを征服してやる!
──ウリック・ケル=ドローマ
クラースへの復讐に燃えるウリックは、クラースに潜入して内部から崩壊させることを誓い、そのために暗黒面を征服できるとすら思っていた。
出発前にケイ・ケル=ドローマを抱きしめるウリック
ウリックは自身を引き留める弟のケイ、恋人のノーミ・サンライダーをも聞き入れずにエンプレス・テタに向かった。そこで彼はサタールを殺し、次の狙いをアリーマに定めた。その時、ジェダイの機動部隊がエンプレス・テタに現れた。
だが...俺はもっと知る必要があるんだ。もっと時間が。俺を探しに来ないように言ってくれ。ダークサイドについて知るべきことを全て学んだら、オッサスに戻るよ。わかってくれ、サタールとアリーマの力は滅ぼさなくてはいけない。マスター・アーカのためにもね
──ウリックのノーミ・サンライダーへのメッセージ
ケイは再び一緒に帰るよう説得したが、ウリックは任務を遂行しているだけだとしてはねつけ、放っておくように言っただけだった。しかしジェダイたちは臆することなくウリックへの説得を続け、怒りに駆られたウリックはシスの力を使ってジェダイを襲った。ノーミ・サンライダーはお互いに戦いを止めるように命じ、ウリックがクラースを滅ぼすことを信じてジェダイを連れて撤退した。
その直後、あるジェダイが部屋に現れた。
彼の名前はエグザ・キューン...
→第六話に続く