狂えるの茶屋

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【シスの歴史 第十一話】ダース・トレイアって誰なのさ

第十一話、ダース・トレイア(トラヤ)のおはなしです。八話〜ここまでクロスオーバーになってます。

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ダース・トレイア(Darth Traya)/クレイア(Kreia)

ジェダイ時代のレヴァンのマスターを務めたクレイアは弟子同様、評議会を無視してマンダロリアン戦争に参戦した。優秀なマスターだったクレイアに付き従ったジェダイは多く、その中にはのちにシス三頭政治を崩壊させるミートラ・サリックもいた。長い戦争を経て、レヴァンは英雄として迎えられたものの、クレイアは評議会からジェダイ追放を言い渡された。

ジェダイ・コードは知りうる全ての答えを私たちに与えてくれはしないだろう。真の理解に達するには固執せずにフォースを対比することが必要だということだ。

──クレイア

時は流れ、かつての弟子レヴァンは暗黒面に堕ちたものの再び転向してジェダイとなり、元友人のダース・マラックを打ち倒した。(第八話 参照)その後クレイアは自分を見捨てたジェダイに復讐するために弟子の後を追ってシスの暗黒卿となり、ダース・トレイアとして2人の弟子を見出した。彼女はマンダロリアン戦争が終結したマラコアⅤでシスの遺産を学び、古代の暗黒卿ダース・ヴィシエイトが未知領域で真のシス帝国を築き上げていることを知った。(第七話 参照)

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シスの三頭政治

トレイアはダース・ナイアリスとダース・サイオンを弟子としてシスの三頭政治を形成した。三頭政治はレヴァンの帝国の大部分を引き継ぎ、3人は新世代のシスたちを養成した。

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敗北するトレイア

しかしトレイアがナイアリスに銀河を貪り食う術を教え、サイオンに苦痛を解放して力とする能力を教えてしまった時点でもはや2人には敵わなかった。トレイアは瞑想中に裏切りにあい2人に襲われ、シスから追放された。

フォースに真実などない。だが追放者、お前の中にはある。だから私はお前を選んだ。

──クレイア

サイオンとナイアリスがジェダイ粛清を開始してオーダーが壊滅すると、トレイアはシスの名を捨ててクレイアとして共和国領に戻った。彼女はかつての生徒でもあり同じくジェダイを追放されたミートラ・サリックを見つけ出し、フォースの絆を結んで仲間として行動し始めた。トレイアは未だジェダイを憎んではいたが、シスへの復讐心はそれを上回っていた。彼女はミートラを利用してシスを滅ぼそうとした。

お前は自分自身に裏切られるのだ。私を裏切ったようにな

──クレイア

我がマスターはまだしぶとく生き残っている...殺し難いものだな。

──ダース・サイオン

お前のように限られた者にとってはな。だがお前は失敗から何も学んでいないようだ。

──クレイア

ミートラとクレイアは予期せぬ形でサイオンと出くわし、彼女はミートラを逃がしてサイオンと戦い、左腕を失った。しかしミートラはクレイアを見捨てずに〈エボンホーク〉(第八話 参照)で彼女を回収し、ハイパースペースへ逃げ延びた。

補足説明:エボンホークはレヴァンがダース・ナイリスとスカージに捕らえられて以降所有者のもとを離れ、最終的にクレイアの手に渡った。

ミートラとクレイアは共に生き残った高名なジェダイ・マスターたちを探す旅を始め、その過程でオンダロンの衛星ディクサンでシスが扇動する分離主義運動をおさめた。マンダロアの後継者カンデラス・オルドとその一派はシスと戦うために同盟を結んだ。(第九話 参照)

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クレイアとミートラは、ダントゥインで生き残ったジェダイたちと再会した。協力してシスを倒そうとするミートラを一蹴し、暫定評議会のメンバーは彼女からフォースを剥奪する決定を下した。それに激怒したトレイアは久しぶりに暗黒面を解放してジェダイたちの生命力を奪い殺した。

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もし私を信頼できないと思ったら、お前のこれまでの鍛錬を信頼しろ。そして自分自身を信じろ。自分がした事を疑ってはならん。

──クレイアからミートラへの最後のアドバイス

ミートラが気を失っている間、トレイアは暗黒面に堕ちたアトリス校長と1悶着起こし、しばらくミートラとは別行動をとることとなった。

その後ミートラはナイアリスとサイオン両方を打ち破ったもの、トレイアがまだジェダイを完全に滅ぼそうとしている事を知り、仲間との対決に臨んだ。

クレイアはどちらかが死ぬことを確信してミートラと激闘を繰り広げたが、史上最も強力なシスの2人を破ったミートラには敵わず、重傷を負って残った右腕も斬り落とされてしまった。

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私はお前が思う以上に今この瞬間について考えてる。私を救ってくれるのか、これまで殺した人を救えるのか疑問だった。救ってくれるなんて言ってくれるのは嬉しく思うよ。だが、私はお前の慈悲は望んでない。お前には本来の、あるべき姿でいてほしい。フォースの"音"を再び聞くためにもな。

ミートラはクレイアの裏切りと欺瞞の全てを許し、彼女を救おうとさえした。トレイアはミートラが自分の最高の生徒であると同時に、真のジェダイとして愛していると告げた。

ミートラの傷によって死ぬ前に、クレイアは贈り物を残すことにした。彼女は最後の力でマラコアⅤのフォースを利用して、銀河とミートラと仲間たちの未来を予測した。彼女はミートラたちは真のジェダイローグ・ジェダイであり、その礎の上に新たなジェダイ・オーダーが築かれると語った。クレイアはまた、ミートラに3つの選択肢を提示した。

未知領域でシス皇帝を調査するレヴァンと合流する、マラコア軌道の船に乗って惑星を離れる、マラコアに留まってフォースに触れし者を待つ、いずれの選択も不名誉ではなく、後悔のない人生を送って欲しいと告げた。

ミートラは10年前のマンダロリアン戦争と同じく、レヴァンに付き従うと決めたのち、クレイアは安堵してフォースに命を明け渡した。クレイアの体はマラコアと共に崩壊した。(その後 第八話 後半部分に続く)

 

→第十二話に続く